熟練の技術で着物本来の風合いをそのままに仕上げます。
お嫁入りの時にお持ちいただいた着物や、他店様でお買い求めの商品もご遠慮なくお申し付けください。
丸洗い・しみ抜き
<丸洗い>
丸洗いはドライクリーニングの技術を和装に応用した洗い方です。
油汚れを落とすのに最適ですが、汗などの水溶性の汚れなどは殆ど落ちませんので、もし落とすのであれば別途汗抜きやしみ抜きが必要となります。
丸洗いの工程
お預かりした着物の状態を入念にチェック。ほつれや破れも十分確認し、汚れの原因を特定していきます。
手洗いによる前処理の後、全体を洗い上げていきます。仕立て上がりのような風合いを出すために職人の技が必要とされます。
職人の厳しいチェックの後、洗い時のしわを取って、仕立て上がりのような状態まで復元して仕上がります。
匠の技・しみ抜き
当社の京の名水を使用する「名水洗い」は仕立て上がりのまま水洗いする独自の特殊技術です。
熟練の職人が伝統技術を受け継いできた京都で、長年にわたり不可能とされてきた洗い方ですが弊社の長年の研究により可能となりました。
「名水洗い」はドライクリーニングも行います。従いまして油性の汚れも落ちますし、汗や泥はねなど水性の汚れも綺麗になります。
汚れによって性質の変わってしまった糸も豊かな水流によって開放されますのでさっぱりとした手触りが復活します。
*しみが取れる訳では有りません。しみ抜きは別途必要となります。
名水洗いの工程
着物の状態を入念にチェックします。染みや汚れの有無を細部にいたるまで確認いたします。
京都の職人による手作業で洗い上げます。一枚一枚着物の個性に応じたい洗い方が存在します。経験と技術が必要な工程です。
仕上げ専門の職人が、お預かり時のサイズに復元していきます。この技術は名水洗いにとって、なくてはならないものです。
匠の技・丸染め
着物をほどかず、仕立てあがった状態のままで染め加工を行いますので、加工期間が短縮でき、非常に安価での染め替えが可能です。
湯洗効果がありますので、うす汚れもある程度落ち、さっぱりとした手触りに仕上がります。胴裏の黄染み等も目立ちにくくなります。
こちらもお仕立て上がりのままでの加工です。
ピンクの袖が元の色です。
脱色(色抜き)してから丸染めも可能ですが、
元の染色によってはご希望の色にならない
場合もあります。(扇型のピンクが元の地色です)
丸染めの工程
着物の状態を入念にチェックします。細部まで検品、採寸、現状色をチェックした上で、専属のカラーコーディネーターが微妙な色合いを計算します。
京都の職人による手作業で染め上げます。染め一筋40年以上の経験を持つ職人の目で状態を見極めながら丁寧に仕上げられていきます。
元の寸法を確認しながら、仕上げ専門の職人が、少しずつお預かり時のサイズに復元していきます。この技術は丸染めにとってなくてはならないものです。
年代物の訪問着。画像では見えませんが、黄ジミがいっぱい。
緑色になるように丸染めしました。現役復活!黄ジミも気になりません。
寸法直し他
お手持ちの着られなくなった着物も、仕立て直しなどで蘇ります。(身幅直し・裄直し・身丈直し等)
寸法直し等で途切れてしまった柄を書き足して、補修します。
喪服・黒留袖などの、濃地のきものは特にカビが目立ちやすく、カビによる変色の心配もあります。
通気性や、風合いをそこなうことなく雨や汚れからきものを守る加工です。
その他、ヤケ直し・色掛け・染め加工別途見積もり致します。価格はお問い合わせください。